「えへへ」
「どうしたの?」
「……ううん、なんでも」
僕は自然と笑みがこぼれた。
けんかばかりで、お友達がひとりもいなかった僕。
何かが喪われて、損なわれてしまったようで、毎日が違和感だらけで、イライラして。
それをクラスメイトにぶつけてばかりだった。
でもきぃ子ちゃんと出会って、全部が変わった。
毎日が楽しくて、面白くて、ワクワクして、ドキドキして。
お友達もたくさん、たくさん出来た。
ヒトじゃないけれど。
それでも、きぃ子ちゃんがインスタントカメラで撮ってくれた友達たちは、今ではかけがえのない僕の宝物だ。
「ふふ、なんでもないよ。ねえ、きぃ子ちゃん。今日はこの後、なにすればいい?」
「写真を地面に置いてみて。一枚づつ、ね」
言われるがままに、半径一メートルくらいの範囲に一枚づつ丁寧に置いてみる。
きぃ子ちゃんはしゃがんで、その上に手をかざす。
「……」
小さな声で何か呪文を唱えたようだ。
「ふふ、このやり方も君に教えておかないとね。ひとりでも、できるように」
「え?」
ひとりでも……って何?
ぱあっと写真が光る。
一瞬目がくらんで瞼を閉じて、もう一度目を開けると、僕の前にはみんなが立っている。
「あら、ボク。きょうは何して遊ぼっか?」
口裂け女さんは、マスクを外さなければ可愛い声だ。
四十年前の幽霊だけど、間違ってもオバサンなどと言ってはならない。
「つきもりくーん、こんちゃー」
トイレの花子さんは、いつ聞いても怖い、間延びした高い声で笑う。
ひそかに座敷童くんが好きなのは秘密だ。
「やっとよんでくれたね」
座敷童くんはいつ見ても普通に整った顔立ちだ。
あと五歳年上ならきぃ子ちゃんを巡って恋の三角関係になっていたかもしれない。
「えへへ、鈴はとってもうれしいです」
一つ目小僧のお鈴ちゃん。
どんくさいと言われているけれど、恋愛話には敏感で、とてもいい子だ。
久々に呼ぶ子もいれば、いつも話している子もいる。みんな、僕の大切な友達だ。
「どうしたの?」
「……ううん、なんでも」
僕は自然と笑みがこぼれた。
けんかばかりで、お友達がひとりもいなかった僕。
何かが喪われて、損なわれてしまったようで、毎日が違和感だらけで、イライラして。
それをクラスメイトにぶつけてばかりだった。
でもきぃ子ちゃんと出会って、全部が変わった。
毎日が楽しくて、面白くて、ワクワクして、ドキドキして。
お友達もたくさん、たくさん出来た。
ヒトじゃないけれど。
それでも、きぃ子ちゃんがインスタントカメラで撮ってくれた友達たちは、今ではかけがえのない僕の宝物だ。
「ふふ、なんでもないよ。ねえ、きぃ子ちゃん。今日はこの後、なにすればいい?」
「写真を地面に置いてみて。一枚づつ、ね」
言われるがままに、半径一メートルくらいの範囲に一枚づつ丁寧に置いてみる。
きぃ子ちゃんはしゃがんで、その上に手をかざす。
「……」
小さな声で何か呪文を唱えたようだ。
「ふふ、このやり方も君に教えておかないとね。ひとりでも、できるように」
「え?」
ひとりでも……って何?
ぱあっと写真が光る。
一瞬目がくらんで瞼を閉じて、もう一度目を開けると、僕の前にはみんなが立っている。
「あら、ボク。きょうは何して遊ぼっか?」
口裂け女さんは、マスクを外さなければ可愛い声だ。
四十年前の幽霊だけど、間違ってもオバサンなどと言ってはならない。
「つきもりくーん、こんちゃー」
トイレの花子さんは、いつ聞いても怖い、間延びした高い声で笑う。
ひそかに座敷童くんが好きなのは秘密だ。
「やっとよんでくれたね」
座敷童くんはいつ見ても普通に整った顔立ちだ。
あと五歳年上ならきぃ子ちゃんを巡って恋の三角関係になっていたかもしれない。
「えへへ、鈴はとってもうれしいです」
一つ目小僧のお鈴ちゃん。
どんくさいと言われているけれど、恋愛話には敏感で、とてもいい子だ。
久々に呼ぶ子もいれば、いつも話している子もいる。みんな、僕の大切な友達だ。

