安西さんは、ぴくりとも動かない。
時が止まったように静止している彼女を、私は見続けた。
何を考えているのだろう。
何を見ているのだろう。
昔から、その考えを読むことが出来ない子だった。
いつも不思議なモノに囲まれ、不思議なモノと話をしていた。
私も、その不思議なモノの一部を、見ることが出来た。
■■君も交えて、何度も不思議なモノたちと遊んだこともある。
私たちは、そういった意味でもとても近い。
けれどそんな私でも、安西さんは何を考えているのか計り知れない女の子だった。
私はそっと、彼女を待つことにした。
ふたりのヒトの、どちらかを選ぶ儀式だもの。
心を決めるのにだって時間がかかるに違いない。
そうして、十五分が経った。
琥珀色の髪が綺麗な、その女の子は席を立った。
それから、私の席まで歩いてきて、私の目の前でこう言った。
「お待たせ。……始めようか、命を選ぶ禁じられた遊びを」
◇
「全部持ってきた?」
「うん」
私は、前のめぐみの席を、自分の席にくっつけた。
そこに、メモにあった宝探しの目的のモノを、右肩にかけた大きなトートバッグから、ひとつづつ出して並べた。
イチゴとハコベラの葉っぱ。
フジの蔓。
沈香。
小さなころに着てた子供服。
そして、子供のころに抜けた歯。
「よく集めたね。あさぎは本当によく頑張ったよ」
そういって、目の前のトパーズの瞳をした女の子は、私の髪をなでた。
時が止まったように静止している彼女を、私は見続けた。
何を考えているのだろう。
何を見ているのだろう。
昔から、その考えを読むことが出来ない子だった。
いつも不思議なモノに囲まれ、不思議なモノと話をしていた。
私も、その不思議なモノの一部を、見ることが出来た。
■■君も交えて、何度も不思議なモノたちと遊んだこともある。
私たちは、そういった意味でもとても近い。
けれどそんな私でも、安西さんは何を考えているのか計り知れない女の子だった。
私はそっと、彼女を待つことにした。
ふたりのヒトの、どちらかを選ぶ儀式だもの。
心を決めるのにだって時間がかかるに違いない。
そうして、十五分が経った。
琥珀色の髪が綺麗な、その女の子は席を立った。
それから、私の席まで歩いてきて、私の目の前でこう言った。
「お待たせ。……始めようか、命を選ぶ禁じられた遊びを」
◇
「全部持ってきた?」
「うん」
私は、前のめぐみの席を、自分の席にくっつけた。
そこに、メモにあった宝探しの目的のモノを、右肩にかけた大きなトートバッグから、ひとつづつ出して並べた。
イチゴとハコベラの葉っぱ。
フジの蔓。
沈香。
小さなころに着てた子供服。
そして、子供のころに抜けた歯。
「よく集めたね。あさぎは本当によく頑張ったよ」
そういって、目の前のトパーズの瞳をした女の子は、私の髪をなでた。

