ミーンミンミンミン──……。
「これは……」
「これは?」
「その……違う……」
……終わった。
そう思ったね。
嫌われた。
ヘンタイだと思われた。
大好きな、世界でたったひとりの大好きなお姉さんを失った……。
羞恥心と、罪悪感と、劣等感と、喪失感と。
様々な感情でぐちゃぐちゃになっていた、その時。
きぃ子ちゃんは倒れたまま、僕を見上げて優しく頭をなでた。
「あお君はいい子だね。辛抱強いね。いい子だね」
いい子だね。いい子だね。きぃ子ちゃんは何度もそう言ってはなで続けてくれた。
「うう……うううああ……」
僕は、優しい、優しいこのお姉さんの胸に顔を埋めて、泣き続けたんだ。
そう言えばこの感じ、昔どこかで。
いつだっただろう、同じように誰かに、こうしてなでてもらっていたような気がする。
◇
「ふふ、もう大丈夫かな?」
五分くらい、胸を借りて涙を零しただろうか。
きぃ子ちゃんはその間ずっとなでてくれていた。
「うん、ありがとう……」
「さ、おいで、お友達と遊ぼう」
そう言って彼女は僕を立たせると、境内へ続く階段を上り始めた。
僕も後に続く。そこそこ大きな神社だけど、境内まではすぐに着きそうだ。
そういえば、この神社。
僕は知っているような気がする。
階段の上では、子供の遊ぶ声が聞こえている。
「おーい、こっちこっち」
「パス、パス」
境内に着いて見渡すと、子供たちがドッヂボールをしている。
「ねえ、きみたち」
きぃ子ちゃんが声を掛けると、みな一斉にこっちを向いた。
あっ。
僕は声を上げる。
──みんな、目の玉がひとつしかないんだ。
「わたしたちも入れてくれない?」
一つ目小僧たちは、集まってしばらくひそひそと話をした後、こちらを向いた。
「いいよ。入れてあげる」
◇
「これは……」
「これは?」
「その……違う……」
……終わった。
そう思ったね。
嫌われた。
ヘンタイだと思われた。
大好きな、世界でたったひとりの大好きなお姉さんを失った……。
羞恥心と、罪悪感と、劣等感と、喪失感と。
様々な感情でぐちゃぐちゃになっていた、その時。
きぃ子ちゃんは倒れたまま、僕を見上げて優しく頭をなでた。
「あお君はいい子だね。辛抱強いね。いい子だね」
いい子だね。いい子だね。きぃ子ちゃんは何度もそう言ってはなで続けてくれた。
「うう……うううああ……」
僕は、優しい、優しいこのお姉さんの胸に顔を埋めて、泣き続けたんだ。
そう言えばこの感じ、昔どこかで。
いつだっただろう、同じように誰かに、こうしてなでてもらっていたような気がする。
◇
「ふふ、もう大丈夫かな?」
五分くらい、胸を借りて涙を零しただろうか。
きぃ子ちゃんはその間ずっとなでてくれていた。
「うん、ありがとう……」
「さ、おいで、お友達と遊ぼう」
そう言って彼女は僕を立たせると、境内へ続く階段を上り始めた。
僕も後に続く。そこそこ大きな神社だけど、境内まではすぐに着きそうだ。
そういえば、この神社。
僕は知っているような気がする。
階段の上では、子供の遊ぶ声が聞こえている。
「おーい、こっちこっち」
「パス、パス」
境内に着いて見渡すと、子供たちがドッヂボールをしている。
「ねえ、きみたち」
きぃ子ちゃんが声を掛けると、みな一斉にこっちを向いた。
あっ。
僕は声を上げる。
──みんな、目の玉がひとつしかないんだ。
「わたしたちも入れてくれない?」
一つ目小僧たちは、集まってしばらくひそひそと話をした後、こちらを向いた。
「いいよ。入れてあげる」
◇

