【完結】きぃ子ちゃんのインスタントカメラ

「こらっ」

 うわーん。
 おかっぱ頭の子供が泣いている。

「あお君、だめだよ。仲良くしましょ」
「だって、だってぼくがあそんでたんだもん」

 うわーん。うわーん。

「それは座敷童くんのだったでしょ」
「いやだ、いやだー。■■ちゃんとぼくだけであそぶのー」

 僕は聞かん坊で、■■ちゃんにすがりついてはなれない。

「そんなんだと、ほんとのヒトのお友達もできないよ」
「いいもん、■■ちゃんがいるもん」
「はあ、困ったねえ。小学校に入っても、うまくやっていけるのかなあ」

 おかっぱの男の子は気が付くと■■ちゃんのそばに来ている。

「■■。きょうはここまでにしよう」
「え、座敷童くん。いいの?」

 その子はこくりとうなずいた。
 どうやら、泣きまねしていたようだ。

「だいじょうぶ。■■、またきてくれるでしょ」
「うん、もちろんだよ。あなたは私の大切な──」

 大切な。
 なんだっけ。
 あの時いた人。
 ……誰だったっけ。



「たっち!」
「負けたー!」

 僕は背中に小さな手で触れられて、振り返る。
 とててて。
 座敷童くんは部屋の隅までまた走っていった。

「はい、あおくん、またオニね」

 その時。