「ゆ、百合花あ…!」 「好きな人、だれっ?」 いつの間にか瀬戸と写真を撮り終えていた百合花にばっちしと聞かれてしまったようでした。 「唯音?なにしてくれてんのーっ!」 「ごめんごめん〜」 全く思っていないような謝罪を受け、呆れながらも照れ笑いを漏らす。 「ちょっと教えてねー?!」 こりゃ、言うまで百合花に逃してもらえそうにもない… 騒がしくてどこか浮ついた文化祭1日目がスタートした。