関咲くんを、追いかけて。

唯音のまさかの発言に、ほっぺを触る。

…まだ、じんわりと熱いほっぺたが何を表しているのか、近々私は知ることになるだろう。

「ちょっとー、乙女はかわいいんだからっ！」

百合花のそんな発言を聞けるほど、わたしの心に余裕はなかったみたいだ。





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「っあー！つかれたー！！」

部活のリハが無事終了して、唯音と一緒に担当教室へと戻る。

「もう15時だよー！後1時間しかない」

時計を確認すると、いつのまにか時間が過ぎていてあと一時間しか準備に残された時間はなかった。

「三浦(みうら)、橘花戻りましたーっ！」

担当教室の扉を開けるとともに、実行委員とみんなに向かって声をかける。