学年2モテるイケメン男子に失恋したら、学年1に告白されました。



 あれ、うそ。

 数Aの教科書がない……っ!

 どれだけ探しても、見当たらない。

 スクバには今日、英語の教科書しか入れてこなかった。昨日は持って帰ってないし……あ。


 思考が一瞬、停止する。

 そういえば、一昨日……勉強するからって持って帰ったような。

 昨日は授業がなかったし、すっかり頭から抜けていた。

 ど、どどうしよう……っ!

 焦る気持ちが行動に出ないよう何とか抑え、他の教科の物を持って教室へ戻る。

 自分の席に来て、スクバと机の中を確認するけどやっぱりない。そりゃそうだよね……あるわけないか。


 誰かに借りるのは無理だ。他のクラスに友達なんかいない。そもそも、同じクラスにもいないや。

 私の席は廊下側の一番端。左隣の人に見せてもらう……とか。

 椅子に座りながら、ちらっと横を見た。



 「紀田~、もうすぐホームルーム始まるよー」

 「まて、もうすぐ終わるから!」



 男子と女子数人に囲まれながら必死に課題をやる姿が目に入る。