予想通り先生が来た。

「6月に宿泊学習がある。その計画を決めるぞ。」

マジ?ヨッシャー!これでまた近づける気がする。

「じゃあまず、宿泊の時調理実習があるからその班決めるぞ!」

マジかよ。小学生じゃないんだからもっといいのやれよ。

 「えーマジやだ。まさかカレーとかやめてよ?」誰かが言った。カレーとかベタ。

「そのとおり、カレーだぞ!じゃあ、男子女子それぞれ班つくれ。」

「やだー」みんなが言った。俺もヤダ。「まぁ決めるぞ。」その声と言った瞬間、みんなが動いた。

 さいやく。仕方ないな。「薫、翼一緒にやろうぜ!」そう俊が言ってきた。

「OK。」そうしてると女子も決まったようだ。「じゃあ男女混合だからくじで決める

ぞ。」りおの班こい!そう願った。結局りおとは別で玲菜と一緒の班だった。

「よろしくね。3人とも。」まあいいか。「玲菜、遊びに行くよ。」「うん!きてね。」

りおが来るしいいや。「玲菜よろしく!」俺はそういって笑った。

そうしてクラス全体が馴染んできた頃、宿泊学習の日が来た。

バスの席でりおと近くでうれしくてテンションがあがった。

 正直宿泊学習自体は面白くないけど、でもやっぱりおに近づける気がするから楽しみ

だった。そして調理実習の時が来た。

「じゃあ俊たち火つけて。うちは食材きるから。」玲菜に言われて俺たちは火をつけてた。

火つけんのってしんどいもんだな。「超ツレー。」みんなが言う。

思う事って一緒だな。そんな事思いつつ火をつけ続けると、やっと火がついた。

「火ついた?まだ準備できてないから手伝って。」

「無理!」

即答で俊が答えた。

「そう言わずにやろう!」

仕方ないな。

「わかった。何やればいい?」

「んーじゃあ玉ねぎ切って」

そう言い玉ねぎを渡された。

「やだ!」

「じゃあ半分!」

そう言われ仕方なくきった。

「かお君ってりおの事好きでしょ?」

「は?何言ってんの?」

冷静に言ってるが、ちょっと動揺した。

「だって見ててわかるよ。班決めたとき気づいたけどね。」

こいつ鋭すぎる。認めるしかないな。