「えー、もう少し翔太君とお話ししようよ」
「いや、でももう始まるから」
「仕方ない、今回は千鶴に譲ってあげるかあ」
「だね!」
そして俺は未来の隣に戻り、上島さんが歌い始めた。
「未来……上島さん上手くね?」
「うまいよ。だって、歌自慢大会で銀賞撮ったことあるし。まあ、そこまで大きな大会じゃないけど」
「え? マジで?」
だからこんなにうまいのか。
「すげえな」
「まあ、私の自慢の友達だから」
「なるほどなあ」
そして上島さんが歌った後、点数は95.572と出ていた。
「すげえ点数だな」
思わずに行ってしまった。すると、三島さんが、
「すごいでしょ!! どう、見た?」
と、偉そうに言った。
「なんで花枝が自慢気なの?」
それに対して、上島さんがあきれるように言った。
「私の手柄は私の物、友達の手柄は私のものだよ!!!」
「……花枝」
そう、上島さんが冷たい目で三森さんを見た。
「だいたいね、花枝はこうなったら静かになるから」
そう、未来が言った通りに、三森さんは黙った。
「さて、次は私かな」
と、未来も満を持して、マイクを持ち始めた。
「行くよ!!」
その未来をまっすぐに見つめる。


