…どうしよう。 胸が、張り裂けそう。 気を抜いたら涙が溢れそうで、私は誤魔化すように瞬きを繰り返す。 「いつも真斗と仲良くしてくれてありがとう。私は相澤雪菜です」 「あ…木嶋 花です」 「花ちゃん…可愛い名前!花ちゃんは、お友達を待ってるの?」 「は、はい…」 雪菜さんは、すごく優しい人だった。 多分、大学生ぐらいで、私や林先輩よりも年上だ。 「木嶋さんの友達もそろそろ来るかもしれないし、僕たちもそろそろ行こうか。じゃあ、また学校で」 「……はい」