「そう、よかったわねぇ!弥生くん、本当にありがとね。今日はお母さん仕事?」 「はい。遅くまでお邪魔してしまってすいませんでした。今日はこれで帰ります」 「そう?じゃあ、気をつけてね。また、いつでも遊び来てね」 笑顔のお母さんに、栗山くんは小さく会釈をして玄関へと向かう。 「やよい、また来てね!」 晴翔は満面の笑みで手を振っていた。 本当に、今日は楽しかったみたいだ。 「花、弥生くん見送ってきてくれる?」 「あ、うん」 少し遅れて私も玄関に向かった。