家についてから、晴翔は大はしゃぎだった。 ゲームのソフトを全部床に広げて、「これやろ!その後これね!」と次から次へとやりたくて仕方ないらしい。 私は普段ゲームなんてやらないし、時々晴翔とやっても毎回負ける。 ゲームの腕は5歳の晴翔の方が断然上だ。 2人がゲームをしている間に部屋で着替えて、私はリビングの机の上に数学の課題を広げた。 「あ、ずるいぞやよい!」 「勝てればずるも有りだ」 と2人はすっかりゲームに夢中だ。 こうやって見てると、栗山くんも子供っぽい一面があるんだなって思った。