やっぱり栗山くんも1人で夕飯を作ったりすることが多いからか、料理も手慣れてるみたい。 弥生くんの端正な横顔を見て、私の胸はもうドキドキと鳴り止まない。 このドキドキの理由を頭の中で巡る。 これって、林先輩の時に感じたドキドキと、同じ…? 私は弥生くんのことを…? ち、ちがう、よね……? 心の中で否定をする。 だって弥生くんは昔から意地悪で、苦手で… だからそんなはずは… けど浮かんでくるのは、優しく笑う弥生くん。 今度は現実で首を振って、私は止めていた手を動かし始めた。