仕事ができる赤松さんが戻ってきたバスケ部に私の必要性はもうなく、結局途中からただ応援している人になってしまった。
つい昨日大会もおわり、惜しくもうちの高校は準決勝で幕を閉じた。
「短い間だったしもうやりたいとも思わないけど、楽しかったです。ウィンターカップも頑張ってください」
「祐介が本当にごめんな。美沙がこれでもかってくらい怒ってくれて、最近はすっかり大人しくなったよ。もし凪咲がよかったらまた練習とか大会見に来てよ」
祐介先輩の意地悪はしんどかったけど、でも…。
–––「鬱陶しいくらい嫌でも目に入ってくるから、逆に興味が湧くんだよ」
「凪咲?顔赤いけど、大丈夫?熱?」
「へ!?い、いや、あ、おなかにカイロ貼ってるからですかね!」
きょとんと首を傾げている先輩から隠すように、熱い頬に手を当てる。
あの日から長濱くんのことを考えるだけで心拍数が上がる。
変なんだ。
つい昨日大会もおわり、惜しくもうちの高校は準決勝で幕を閉じた。
「短い間だったしもうやりたいとも思わないけど、楽しかったです。ウィンターカップも頑張ってください」
「祐介が本当にごめんな。美沙がこれでもかってくらい怒ってくれて、最近はすっかり大人しくなったよ。もし凪咲がよかったらまた練習とか大会見に来てよ」
祐介先輩の意地悪はしんどかったけど、でも…。
–––「鬱陶しいくらい嫌でも目に入ってくるから、逆に興味が湧くんだよ」
「凪咲?顔赤いけど、大丈夫?熱?」
「へ!?い、いや、あ、おなかにカイロ貼ってるからですかね!」
きょとんと首を傾げている先輩から隠すように、熱い頬に手を当てる。
あの日から長濱くんのことを考えるだけで心拍数が上がる。
変なんだ。

