素早くボールを追いかけていった二人が、勢いよく衝突をして長濱くんがあきらかに痛そうに顔を歪めたのが見えた。
ピッとホイッスルを鳴らした審判をやっていた先輩が、長濱くんボールだと手を上げる。
だけど残された時間はたったの三秒。
「二人とも、大丈夫?怪我とか…」
駆け寄っていった太陽先輩に、遠くてよく聞こえないけど二人は大丈夫だと伝えているようだった。
でもさっきの長濱くん、随分と痛そうにしていたけどどこか怪我して痛めたんじゃ…。
「大丈夫なんで続けてください」
「はっ、あと三秒で何ができんだよ」
これが狙いだったのか、余裕そうに腰に手を当てて鼻で笑っている祐介先輩に、長濱くんは何も言い返さずに真っ直ぐとゴールだけを見ていた。
しーんと静まり返っている体育館に試合再開のホイッスルが鳴り響く。
ピッとホイッスルを鳴らした審判をやっていた先輩が、長濱くんボールだと手を上げる。
だけど残された時間はたったの三秒。
「二人とも、大丈夫?怪我とか…」
駆け寄っていった太陽先輩に、遠くてよく聞こえないけど二人は大丈夫だと伝えているようだった。
でもさっきの長濱くん、随分と痛そうにしていたけどどこか怪我して痛めたんじゃ…。
「大丈夫なんで続けてください」
「はっ、あと三秒で何ができんだよ」
これが狙いだったのか、余裕そうに腰に手を当てて鼻で笑っている祐介先輩に、長濱くんは何も言い返さずに真っ直ぐとゴールだけを見ていた。
しーんと静まり返っている体育館に試合再開のホイッスルが鳴り響く。

