少女と過保護ーズ!!続

「突然、玄関の真横にある木に登りだした」


「ハ?」


「あ?」


「やっぱ猿じゃねぇか……がぁぁっっ!!」



桂に頭突きをくらわし、黙らせる。



「器用にベランダに移って、たったひとつ明かりの付いてない部屋に入っていった」


「……」


「それって」


「ハイネ…」



皆がその当時のハイネの気持ちを考えたのだろう。


沈黙が部屋を支配するも。



俺は笑う。



ハイネが部屋に入ったのを確認して、バイクを置いてきた公園に戻ろうとした。



ガラッッ!!!



どこかの扉が開いたなと思ったら、ハイネがベランダからひょっこり顔を出した。



『?』



『あのっ!えっと…また、会えますか?』




小さな小さな声で、真剣な表情で紡がれた言葉。


多分その時の俺は間抜けな顔をしてたんだろうな。



『俺に……か?』



あれだけ、貶し暴言を吐いた俺に?



『ハイ!!』



澄んだ目が真っ直ぐ俺を貫いた。



もう、捕まってたんだろうな。



ハイネに。



『あんなとこで寝ないなら、また会ってやるよ』



そう言えば、パッと花が咲くように可愛く笑ったハイネ。



『寝ません!!絶対!!』