少女と過保護ーズ!!続

そして、結果は見ての通りである。

……負けた。

見事に負けたあたしは逃走しようとするも、転けて失敗。

こんな"姫"いるー!?

肩車させられる"姫"なんているー!?

いるかっっ‼‼

してもらう方だわ‼

"姫"ならば、してもらう方だわ‼


「麻…也や……ん。ちょ……デカくなった……んじゃな…い??」


暗に重いと嫌味を言ったつもりだったが……


「マジで!?やっぱり!?俺もそう思ってたんだよ‼」


通じなかった‼

むしろ喜ばれた‼


「ぬぐぅおおおおおおおっっ‼‼」

「ハイネ、もうちょい左」

「うっちぇぇぇぇぇぇぇぇいっ‼‼」


左だと!?

真っ直ぐ歩くのも儘ならないというのに‼‼

それでもなんとか左へ。

早くっっ早く来てくれ‼

メガネくん‼‼

縮むっ‼

只でさえ低い背が更に縮むーーーーっ‼‼

あたしの心の絶叫が届いたのか、遠くからメガネくんが‼‼

しかしあちらも予想以上に大きい脚立と梯子に悪戦苦闘しているようで、あっちへフラフラこっちへフラフラ。

まだまだ時間がかかりそうだ……。


ウォンッッ‼‼


「「……っっ‼??」」


そんな戦いの中

聞き慣れないバイクエンジン音がした。

"黒豹"のものではないバイクがこっちへ向かってくる。

誰??

麻也と二人、同時に顔を上げ……麻也に至っては音のした方へ振り向いたため、バランスがっっ

微妙に保っていたバランスが崩れ……


「ほっわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼??」

「でぇーーーーーーーーーーー‼??」


あたしは麻也を肩車したまま、麻也が振り向いた方へダッシュ‼

そんな状況を見たメガネくんが慌ててこっちへ来ようとしてくれたんだけど……

メガネくんは脚立に足を取られ、こっちと同じような状況に‼


もうダメだ‼

麻也っ

麻也だけでもなんとか無事にっっ

着地させたげようとするも、なんもないっっ‼‼

あ"ーーーーーっっ


「ハイネ‼麻也‼」

「えっと……誰だっけ??」


ごめん、麻也‼なんて思ってたら、八雲さんとなんともすっとぼけた桂の声が聞こえてきた。

どうやらメガネくんのことみたいだけど

あんたっ、桂、仲間の名前も知ら……知ら……

あたしも知らんなーーーーーーーーーー‼


絶叫しながら地面に麻也共々突っ込んだ。

ザッシューーーーーーーーーーーッッ‼‼

……痛

くない……??


「大丈夫か!?ハイネ‼」

「八雲さ……」

「麻也くん!」

「大丈夫!?」

「井岡……有馬……」

「おお……君はメガネくんだったな」

「……桂さん」


あたしは八雲さんに、麻也は井岡と有馬に、メガネくんは桂にギリギリの所で拾われて庇われて、怪我1つなかった。


「あり……」

「何やってんだ?お前達?」


地面にゴロゴロしてるあたし達に突然、声がかかる。

八雲さんにお礼を言おうとしたあたしは顔を上げた。

お‼

そこには


「リーゼント‼‼」


バイクはリーゼントの物だったのか。

何故か少々呆れ顔のリーゼントに、ニッコニコ笑顔の角刈り、そしてリーゼントに寄り添うように立つ1人の女の子。

あたしはその女の子を見て、笑った。


「いらっしゃい‼‼」