少女と過保護ーズ!!続

訳がわからず、もう一度皆を見ると、皆も笑顔に戻ってた。


「だから」

「だから??」

「今日は、めいっぱいチビ姫を楽しませてやるんだ‼」

「たくさんたくさん、チビ姫を笑顔にして‼」

「嫌な悲しい記憶を塗り替えてやる‼」

「クリスマスは俺らと過ごす楽しい日だって‼」

「……みん……な」


そんなことを考えてくれてたの??


「その笑顔で、俺らも傷が癒える」

「有馬……」

「チビ姫が笑ってくれる。それだけで俺らは救われる」

「井岡……」

「あた……しは……」


もう傷なんて癒えてる。

皆がここに帰ることを許してくれて、"おかえり"っと声をかけてくれた、その時に。


あたしは、もう皆に数えきれないほど救われている。

どこまでも優しい優しい人達。

顔が厳つかろうと、モヒカンだろうと。


大好き‼

大好きだっ‼

あたしの笑顔で皆が癒されるなら、何度だって笑おう。

………大丈夫か?

あたしの笑顔で??


疑問は残りつつも溢れる気持ちそのままに、皆に抱きつこうとした。


「「「チビ姫ーーーー‼‼」」」

「みん……なぁぁぁぁぁぁぁ‼??」


両手を広げて待っててくれる皆の胸に、いざ飛び込むぞ‼って所で、グイッと後ろから手を引かれ、体が180度回転の後、ボフッと誰かの胸の中へ。


って、誰かなんてすぐわかる。

甘い甘いチョコの匂い。

いつの間にこっちへ??


「だああああっ‼‼真木さんっ‼‼」

「いっつもいっつも俺らとチビ姫のハグの邪魔をー‼」


そう八雲さんである。


「じゃかましいっっ‼ボケ共っっ‼可愛い可愛い彼女を猛獣の群れなんかに放り込めるかっっタコがぁぁぁぁ‼‼」

「んむっっ‼??」


むぎゅうううううっと抱きしめられる。

息っっ息がっっ‼‼


「俺らだってチビ姫とハグしたいッスよーーー‼」

「おうぼうだ‼おうぼう‼八雲さんのおーぼーー‼」


井岡……平仮名じゃね?

おうぼうを平仮名で叫んでね?

まぁ、そういうあたしも書けないけどね‼


………王帽??


「………ハイネ??」

「……麻也様」


これまた、いつの間にか居た麻也に絶対零度の声で呼ばれた‼


だから、なんでわかるの‼??

あたしの頭ん中、なんでわかるの‼??


「単純だから」

「マジで‼??」


てか、それだけ‼??

えーーーーー。

それは嫌だなぁ………。