それは……。
「行きたい所があるんでしょ?」
なんでわかんだ??
「なんでわかるかって?」
「おおぅ‼??」
読まれた‼
「わかるよ」
いつものキャッキャッと笑うのではなく、静かに笑うチビ。
……コイツ、こんな笑い方も出来るようになってたのか。
さっき八雲がチビを"綺麗"だと言ったが、この笑顔なら頷ける。
「竜希さんがいつもあたし達を見守ってくれてるように、あたし達も竜希さんをちゃんと観察……見守ってるんだよ」
おい……今、観察って言おうとしなかったか?
感動が台無しじゃないか。
だが……そうか。
周りを見れば、会場準備をしてた皆がこっちを見てた。
そんで親指をグッと立ててくる。
"行け"と。
麻也は笑って手を振ってくれ、八雲はシッシッと手を払う。
チビの側に居るからって俺を睨むな。
桂はワクワクした様子で俺のバイクの後ろに乗ろうとして、ハゲーズに止められてる。
グッジョブ‼
ハゲーズ‼
が、あの桂である。
ハゲーズに手に負えるはずもなく、麻也が駆り出され物凄い形相で桂に跳び蹴りをくらわし、バイクから下ろしていた。
強くなったな、麻也。
ウンウンと頷いてれば
「だから、ハイ」
包みを渡される。
甘い匂い。
「ここはあたし達に任せて、行ってきて良いよ」
任せろと、己の胸をドンッッ‼と叩くも、力が強かったのか噎せたチビ。
おいおい。
背中を撫でてやる。
「チ……」
「たまには自分のために、真っ先に動いても良いんだよ」
"総長"ではなく"家族"として。
今は自由に。
そう俺の頬に触れ、真っ直ぐ見上げてくる、愛しい妹。
「ありがとな、ハイネ」
「ん!いってらっしゃい、お兄ちゃん」
一度、ギュッとチビの手を握りしめ、俺は走り出す。
「いってくる‼」
Noside
「行ったな」
「ようやくな」
「全く、竜くんは人の異変はすぐ気付けるのに」
「自分のことになると凄く鈍感だからなぁ」
「うぉう!?蓮くんいつの間に!?」
「最初から」
「うぇ‼??」
((((気付かなかった……))))
「……グスッ」
「ゴメン、ゴメンて」
「さて、準備に戻るか、な、ハイネ」
「やっくんは会場準備だからね」
「……麻也よ」
「さっ、俺様も総長の代わりに頑張るかなぁーーー」
「戻ろうか、チビネ」
「ん、戻ろう、蓮くん」
「ハイネーーーーーー」
「しつこいよ、やっくん」
「‼??」
歩き出した皆の中で、ハイネだけが振り返った。
竜希の去っていった方を見て、
(いつもありがとう、いってらっしゃい)
"お兄ちゃん"
「行きたい所があるんでしょ?」
なんでわかんだ??
「なんでわかるかって?」
「おおぅ‼??」
読まれた‼
「わかるよ」
いつものキャッキャッと笑うのではなく、静かに笑うチビ。
……コイツ、こんな笑い方も出来るようになってたのか。
さっき八雲がチビを"綺麗"だと言ったが、この笑顔なら頷ける。
「竜希さんがいつもあたし達を見守ってくれてるように、あたし達も竜希さんをちゃんと観察……見守ってるんだよ」
おい……今、観察って言おうとしなかったか?
感動が台無しじゃないか。
だが……そうか。
周りを見れば、会場準備をしてた皆がこっちを見てた。
そんで親指をグッと立ててくる。
"行け"と。
麻也は笑って手を振ってくれ、八雲はシッシッと手を払う。
チビの側に居るからって俺を睨むな。
桂はワクワクした様子で俺のバイクの後ろに乗ろうとして、ハゲーズに止められてる。
グッジョブ‼
ハゲーズ‼
が、あの桂である。
ハゲーズに手に負えるはずもなく、麻也が駆り出され物凄い形相で桂に跳び蹴りをくらわし、バイクから下ろしていた。
強くなったな、麻也。
ウンウンと頷いてれば
「だから、ハイ」
包みを渡される。
甘い匂い。
「ここはあたし達に任せて、行ってきて良いよ」
任せろと、己の胸をドンッッ‼と叩くも、力が強かったのか噎せたチビ。
おいおい。
背中を撫でてやる。
「チ……」
「たまには自分のために、真っ先に動いても良いんだよ」
"総長"ではなく"家族"として。
今は自由に。
そう俺の頬に触れ、真っ直ぐ見上げてくる、愛しい妹。
「ありがとな、ハイネ」
「ん!いってらっしゃい、お兄ちゃん」
一度、ギュッとチビの手を握りしめ、俺は走り出す。
「いってくる‼」
Noside
「行ったな」
「ようやくな」
「全く、竜くんは人の異変はすぐ気付けるのに」
「自分のことになると凄く鈍感だからなぁ」
「うぉう!?蓮くんいつの間に!?」
「最初から」
「うぇ‼??」
((((気付かなかった……))))
「……グスッ」
「ゴメン、ゴメンて」
「さて、準備に戻るか、な、ハイネ」
「やっくんは会場準備だからね」
「……麻也よ」
「さっ、俺様も総長の代わりに頑張るかなぁーーー」
「戻ろうか、チビネ」
「ん、戻ろう、蓮くん」
「ハイネーーーーーー」
「しつこいよ、やっくん」
「‼??」
歩き出した皆の中で、ハイネだけが振り返った。
竜希の去っていった方を見て、
(いつもありがとう、いってらっしゃい)
"お兄ちゃん"



![少女と過保護ーズ!![完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.956/img/common/cover/sig0andblekg007.png)