少女と過保護ーズ!!続

知ってんよ。

俺らは八雲を見て笑う。

知ってんよ、お前がチビを幸せにすることは。

ずっと、お前の隣でチビが幸せに笑っていくのを。


が、当のその本人はすぐに項垂れ


「体育してる姿……ジャージ姿……空き教室でイチャイチャ……制服デート……」


ブツブツ何かを呟いている。


オイオイ……

…………ドン引きである。

大体、週一回チビ学校に来てんじゃねぇか。

そのたんびにイチャコラ、放課後デート楽しんでるのはどこの誰だ。


全く……。


「それにクラスの半分は男なんだぞ!?ハイネは超絶綺麗で可愛いからっっ狙われでもしたらっっ‼」

「ねぇわ」

「真顔‼竜ちゃん、ブハッ‼真顔‼」


真顔で否定した俺の顔を見て、またゲラゲラ笑い出す桂。


「あ"??いやいやいや、あの可愛さだぞ?笑顔なんてもうっっ‼」


ああ!

と、身を捩らす八雲。

キショいわっ。

んでもって


「いやいや、ねぇわ」

「あ"あ"‼??」


ゴチンッッ‼‼


頭突きする勢いで額を合わし、至近距離で睨み合う。


まぁな、チビは可愛いぞ。

素直な所も少々??抜けてる所も、無邪気な笑顔もな。

綺麗……はわからんが。

が、なんしろ


バカすぎる‼


(そっちでもかっっ‼)


想像を絶するバカである‼


「竜ちゃんに言われるとは、チビ助も……痛ぇっ‼」


余計なことばかり言う桂を蹴りで黙らせる。

あんな、謎な発言を繰り出す


「いや、ハイネもお前にだけは言われたく……痛ぇな‼」


呆れた表情の八雲に頭突き。

あんなバカと渡り合えるのは俺ら"黒豹"だけだろうよ。


普通の奴はチビを知れば知るほど、ドン引きだろうよ。


(‼??)


「まっ、心配すんじゃねぇよ」

「あ?」

「学校には麻也も有馬も井岡も……次の"黒豹"もいる。チビを守ってくれる」


あんなことがあった後だ。

心配なのはわかる。

側に居て守ってやりたいのもわかる。


でもそれは"3代目"に任せて良いんじゃねぇか?

麻也の"姫"が現れたら、チビはすぐにでも"姫"の座を降りるだろう。


麻也の"姫"を守れと言うだろう。

でもそうなったとしてもチビが俺らの大事な妹であることは変わりはねぇ。


"姫"と共に守る。

それだけだ。

俺らもいるしな。


引退しようとも"家族"は必ず守る。


ベシッッ‼


「あいたっ‼??」


合わせていた額を離し、八雲の頭を乱暴に撫でながらちょっと感動的なことを言えば、手を叩かれた。


「その心配はしてねぇよ」

「お?」


穏やかに八雲が笑う。


「麻也は、皆はハイネを守ってくれる」


少し離れた所で、テーブルやらを設置してる麻也達を見る。


チビが来て、守るべきものを得た俺達は結束力を強めてきた。

あの笑顔を守ることは当たり前になったんだ。

俺ら、世間の嫌われ者に屈託なく笑いかける"ハイネ"を