少女と過保護ーズ!!続

「まぁ、初代達の勉強は置いといて、学校にチビネが行くのは俺も賛成だし良いことだと思うが……なんで八雲はあんなにシリアスだったんだ?」


蓮くん。

今までのやり取りは丸っとスルーですか……。

そうですか……。


「ああっ!チビ姫がショげてる‼」

「蓮さんにスルーされたもんだから‼」

「ん?」


あっ、こりゃダメだ。

朝の失敗を引きずってるのか、蓮くん下拵えに必死で、あたし達と兄さん'sのさっきのアホなやり取りは聞こえてなかったみたい。


うむ、これは邪魔してはダメだ。

あたしも真面目にやらなくちゃ‼


でも……。


「気付いてたの?蓮くん」


八雲さんと蓮くんは、会ったのはほんの一瞬、会話もしていない。

なのに……。


「ん?ああ、ほんのちょっとだけだけどな、声に張りもねぇし、目の光りも弱かったように見えた」


さすが"黒豹"一の気遣い屋さん。

皆のことを良く見てくれ、気に留めてくれてる。

まぁ……八雲さんがシリアスだったのは、あの後。

あたしが学校に行くために、勉強をすると決まったとき


「俺は留年する」


突然、こんな事を言い出したのだ。


「「「留年ーー‼??」」」


そうなるよね。

あたしもそうなったもん。


でも。



竜希side


「お前……それ海斗さんや凛さんの前で言ったんか」


海斗さん達と何を話したのか聞けば、チビが学校に通うことになり、八雲はそれならば留年すると言ったらしい。

チビが学校に通うのは俺も賛成だ。

まぁ、そりゃあ一緒に通いたかったってのはあるが。


だからって、お前……留年て。


「ああ……。だってお前っ‼ハイネが学校に通うんだぞ‼一緒に通わんでどうする‼??」

「どうもせんわ」

「ここでは見れない、色々なハイネが見れるんだぞ!?一緒に居なくてどうする!?」

「どうもせんわ」


本当にコイツはチビのことになると……。


「んで?それを聞いた二人はなんて?」

「うぉう!?桂っお前いつの間に!?」


麻也んとこに一足先に行ったんじゃなかったのかよ。

てか、気配なく人の背後をとるな‼

危うく、俺の黄金の右腕が火を噴くとこだったぜ‼


「留年するようなバカに、ハイネの将来はやれん……と」


ぐぅぅぅぅぅっ‼

と唸る八雲。


「フハッ!」

「親バカの二人らしい答えだな」


が、まぁ俺がチビの親だったとしても同じ事を言ってたな。


「で?お前の答えは?」


おいおい、笑いすぎだろ桂。

そういや、コイツもチビが来て良く笑うようになった。

お前は言わねぇだろうな……?


「あ?そんなの決まってんだろうが」


決まってんのか。


「俺はハイネを幸せにする」


から留年は無しだ。と俺達を睨むようにして、キッパリと宣言する八雲。