少女と過保護ーズ!!続

真っ青で生気を失い、ダラッと投げ出された手足。


太ももからは血が滴り落ちてる。



ゾッとした。


チビ助じゃないかと思った。



けれどそれは確かに、大切なたった1人の俺らの"妹"で―。



目の前が怒りで真っ赤に染まる。



殺してやる!!



ソイツに向かってバイクを走らせた。




「うわぁぁぁっっ!?来んなっ!!来るんじゃねぇよっっ!!」




あろうことかソイツは、チビ助を"物"のように俺らのバイクの方へ投げた。



!!??



間に合わ……



突っ込むしかない俺に対し、八雲がチビ助に向かって飛んだ。


バイクの進行方向から逃れ、深く深くチビ助を抱き込んだ八雲はそのまま床に叩きつけられる。



チビ助!!


八雲!!



バイクを横滑りで止め二人を見れば、八雲に抱き起こされたチビ助が声を上げて泣いた。




ああ、ああ!!


生きてた!!





『ごめん。ごめんな』




八雲の悲痛な声も聞こえてくる。



こっちも無事なようで。


心底安堵した。


チビ助が戻ってきた。



ようやく会えた二人は、互いの存在を確かめるように抱き合っている。



しかし、チビ助の容態も八雲の怪我も楽観出来そうもない今、一刻も早く病院……




クソがっっ!!



動き出す影。



それはまさしくさっき、チビ助を放り投げたクソ野郎で。



何か叫びながら二人に近付こうとするから、そこに落ちてた木片を当てる気で全力でぶん投げる。


殺気の籠ったソレはギリギリでかわされた。



邪魔すんな。


あの二人の邪魔すんな。




『やちと会えた二人の邪魔をするんじゃねぇよ』


「………ひぃっっ!!」




俺の視線に腰を抜かすソイツ。


誰も、二人の邪魔をするんじゃねぇよ。



とりあえず教会にいる邪魔な奴らを蹴散らすべく動き出せば呼ばれたんだ。



呼んでくれたんだ。