少女と過保護ーズ!!続

ああ、もう!!


んな顔するんじゃねぇよ。



『本当にいけるか?無理だと思ったらすぐに病院に放り込むぞ』


『ああ』



怪我なんて感じさせないほど軽やかに八雲がバイクの後ろに乗る。


大丈夫そうだが…意識が他にあるから痛みを感じてないだけか…。


どっちにしろ、時間はない。



『行くぞ』



車を追いかけるため走り出そうとした瞬間、高らかと鳴り響いたホイッスル。



チビ助!?




『桂!!』


『わかってる!!』



すぐさま鳴った方へ向かえば、ホイッスルは全く知らない女が鳴らしたものだった。


ホイッスルはチビ助から預かったんだと

「鳴らしたら"黒豹"が助けてくれる」

からと。



そしてそこにチビ助の姿はなかった。



『貴方が"八雲さん"?』


『ああ』


『あの子、ずっと貴方を呼んでた』




ホイッスルを八雲に渡しながら言う女。




『助けてあげて。あの子、指を怪我してて熱もある』




!!??




指を…怪我…?



なんでっっ




『今は薬で抑えてるけど、そろそろ薬も切れるから』


『わかった』




渡されたホイッスルを大事に自分の首にかけ祈るようにソレを握りしめる八雲。



『桂』


『……ああ』



女の話では、"邪魅"の総長は仲間さえも置き去りに、チビ助だけを連れて逃げたらしい。



チビ助の怪我に動揺し、反応が遅れる。


そしてバイクを走らすも……そこからが、また時間がかかった。



"邪魅"の残党が集まり出し、俺らを止めにかかってくる。



避けれる分は避けたが、狭い裏道では倒しながら進まねばならかった。



そして