家には誰もいない。




母親とも何日会ってないだろうか…


母親の顔がまともに思い出せない…





ぼけっとしてるうちに起きてから40分たっていた。



『あーもう来ちゃったよ』



外から聞こえるバイクの音


団地に反響していつもよりうるさい。




窓から顔を出して手を振る



窓の下にいる青いビッグスクーターの持ち主が電話の相手



もう四年は付き合ってる。



『はやくしろよぉ~』



とアクセルを開けたり閉めたり。





お腹の底から響く音が

眠気をさます。