新月の天使


「皆、私お手伝いに来たから、お手伝いが終わったら遊ぼうね」




集まった皆を一度ギュッと抱きしめてから、キッチンに行く。



「こんにちは〜!鈴さん、いますか?」


「笑優ちゃ〜ん、今日も来てくれたの?ありがとう」




鈴さんというのは、最近来た新しい職員さん。


まだ20代で、皆のお姉さん的存在。すごく優しいんだ。




「もうすぐ昼食ですよね?料理手伝います」


「ありがとう〜、助かる」




早速手を洗って、料理を始めた。





無事、昼食が終わって今度は子供たちの相手。



「笑優お姉ちゃん、算数わかんなーい」


「あー……これはね、分母を揃えて計算すんだよ」


「ほんとだー!ありがとう!」




ニコッと笑ってからその場を離れて、今度は喧嘩しているこのところに行く。


近くの机にはアイスがあるから、きっと取り合いでもしているんだろう。





「ほらほら〜。どうしたの、2人とも?」


「笑優姉ちゃん、コイツが俺のアイス食べたー!」


「だって名前書いてなかったじゃーん!」






ぎゃあぎゃあと取っ組み合いになる2人。


あ〜あ〜。全く2人は……。


どう2人の怒りを鎮めようかと思っていると鈴さんに声をかけられた。




「笑優ちゃ〜ん。ここは私に任せて、笑優ちゃんは夕飯の買い出しお願いしてもいいかな?」


「鈴さん!わかりました。それじゃあ、お願いします」





私より、日頃から皆の喧嘩を止めてる鈴さんならきっと穏便に収めることができるはず。