新月の天使

俺がずっと黙っていたからか、さっきより小さな声でゴニョゴニョと言って、下を向くと。




「えっと…………ごめん、私用事思い出しちゃった。今日はもう帰るね!」



バタバタバターッと音を立てながら部屋を出て行った。




誰かに、あなんこと言われたのは……初めてだ。


青藍の皆に話したとき、すごく励ましてくれて、優しく声をかけてくれた。


でも、星那は違った。


慰めることなんて一切なくて、むしろ俺を指摘するような、そんな感じ。



でもそれは、全く嫌ではなかった。



どの言葉にも、わずかだけど俺を気遣う気持ちを感じて。



星那なら………俺を受け入れてくれるかもしれない。


どんな俺でも、笑顔で受入れてくれそう。




星那なら────────────。





俺の中で、希望が見えた気がした。