新月の天使

そして………俺の新しい居場所にもなった。



俺は家には帰らず、瀬那の家の近くのアパートを借りることになり、今はそこに住んでいる。


たまたま元家の鍵を持っていたから、誰もいない平日の昼間を狙って家に帰り、自分の荷物を運んだ。



最初こそ家族から電話やメールなどが来ていたが、全部フル無視していたら来なくなった。




ここからが、俺の再スタートだ。






*     *     *    *


少し前、幹部の4人がコンビニに行くと言って出て行った。


俺も誘われたけど、なんだか動く気分じゃなくて倉庫に残った。


けど、失敗だったかもしれない。



「こんにちはー……あれ?」



今日もだ。今日も星那が来た。


女は嫌いだ。裏表が激しくて、相手の中を見ようとしない。


見ているのは顔と金のみ。


だから、星那もきっとそうだと思っていた。


他の女となんら変わらない、欲にまみれた女だと。



青藍は女嫌いが多いし、遥や和真以外は女とかかわらない。


でも、俺と同じだと思っていた瀬那が、好きな女がいると言った。


ソイツの情報を一切言えないほど、独占欲が強くて、溺愛していた。


でも、その女とは10年以上会ってないらしい。


それほど長い間好きでいるのは、難しいと思う。


ましてや、何年も会ってないとなるとよけいだ。


それでも………瀬那は一途に思ってる。