新月の天使

遥が瀬那に話のバトンを渡すと、笑みを浮かべていた表情を引き締めた。



『十色。お前に……" 青藍 "に入ってほしい』


『は………?青、藍?なんだそれ……』





瀬那の突然の発言に、戸惑う。


青藍って、なんだ……?入るって……。




『青藍は、暴走族だ』


『暴走族!?』


『ああ。最近作った族で、まだ俺と遥しかいない。だから、十色に入ってほしいんだ』





暴走族って、本当にあったのか。


アニメや漫画では見たことあるが、本当にあったとは。



てか、俺に入って欲しい……?




『どうして、俺が……』


『事情があって、暴走族を作った。喧嘩が強いやつをこれから集めようと思ってる。さっき、十色の喧嘩する姿を見て、お前ならって思えた』



『見てたのか?』



『ああ。喧嘩ができるか知りたくて。勿論、できないなら助けるつもりだった』






見られてたのか……。全然気がつかなかった。





『頼む。どうしてもお前に入って欲しい』






二人して、俺に頭を下げた。


学校では2人が頭を下げているところなんて見たことなく、一瞬戸惑う。


けど、俺は頷いた。



『わかった。青藍に入る』




俺の言葉に、2人が勢いよく顔を上げた。



『ありがとう、十色』


『これからよろしくね、十色』



『ああ。よろしく』







そして、その後も色々あり智哉や和真、下っ端達が青藍に加入し、青藍はNo.1の族になった。