新月の天使

そんな生活が続いたある日。この日は、俺の運命の日になる。


俺は中学生になった。


多色は一つしただからまだ6年生。


この日も………家族に罵られていた。




『いい加減、ちゃんと勉強しろ!!!風宮の名に傷がついたらどうしてくれるんだ!!!!』



原因は、授業をサボったこと。


けれど、意図的ではなく呼び出し。


同級生の女子から放課に呼び出され、指定場所に行くと思っていた通り告白で。


勿論、断った。


御曹司という理由だけで告白されることが多かった俺は、そんな女たちにウンザリしていた。


それで女嫌いとなり、家の格のために呼び出しには応じるけど、答えは決まって N O 。



俺が断ると、恥ずかしそうに赤らめていた顔が真顔になって、なにやら後ろに合図らしきものを出した。


すると、近くの茂みに隠れていた数人の男が出てきた。


そいつらの手には鉄パイプや金属バット。




………やばい。



一瞬で状況を理解した俺は、すぐに逃げようとした。





家のために。




こんなやつら、本当はすぐに倒せる。


武器を使うのは、弱い証拠だから。


でも……人を殴ったら、それを撮られていたら。


批判されるのは、家だから。


そんなことになったら、きっと両親は大激怒だ。


家を……追い出されるかもしれない。



そんな恐怖が、頭の中を支配した。


視界が回り始める俺に、向こうは全く気づいていない。