新月の天使

「つ、つまり……私が言いたいのはね、余計なお世話だけど……親がいない人からすると、どんな人でも親がいること自体が羨ましいというか……」



最終的にモゴモゴしちゃったけど、言い訳しておく。


「えっと…………ごめん、私用事思い出しちゃった。今日はもう帰るね!」



パッと荷物を持って部屋を走り出た。


ドタドタと階段を走り終えると、一階にいた下っ端の人達がなんだなんだと私を見る。


今はそんなこと気にしない……!


頭を冷やさなきゃ……!


入り口を出ると、丁度幹部4人が帰ってくるところだった。



「あれーー!星那ちゃん!もう来てたんだ……って、どこ行くの!?」


「ごめんなさい……!今日は帰るね……!」



和くんが声をかけてくれたけど、それをスルーして全力走った。