新月の天使

いつも、私がここでニコッと笑えばそれ以上は追求してこない。



「せーちゃん……ずっとあたしと親友でいてね?」


ずっと親友………。


「………うん」




ここで……しっかり頷けないのがもどかしい。


「私も」って、「ずっと一緒にいたい」って、言えないのが……辛い。



私の返事に一瞬眉を下げたけど、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべた。


「えへへ。嬉しい」


その言葉にホッとバレないように息をついた私は気づかなかった────────。




「やっぱり、"そう"なのか……」


という、1人の呟きに……。





*    *    *    *



ついに、夏休みに突入した。


生活は学校があった時と大して変わらず、朝起きたら1日の家事をして、夏休みの課題をやる。


そして、午後から青藍の倉庫に19時までいて帰ってくる。


帰ってきたらまた課題を少しやって、情報屋と情報交換したら寝る。という感じ。


勿論、今日も倉庫に行く。


家を出て倉庫に向かう。


思えば、もうすっかり道順覚えなぁー。


平日は青藍の皆が迎えに来てくれてたから迷うことはなかったけど、休日は1人だから少し迷ったりしたんだよね。


倉庫に着いて、中に入ると……。



「おい、あいつ今日も来たぞ。これで何日連続?」


「あいつって言うなって。幹部にやられるぞ」


「美人じゃねーよな。幹部に釣り合ってない」




ヒソヒソと、陰口を叩かれる。