新月の天使

そして部屋を出た瞬間。


──────────────バンッ。




「間に合ったか!?」


「いや……もういない」


「なんだぁ〜〜せっかく智哉くんが情報掴んでくれたのに」




こ、の声……。


ドアの隙間から、さっき出たばかりの部屋を覗く。


っ…、!青藍………。


なんでここに…?




「おい、いるか?」


「いーや。もういないみたい」


「そうか」


「そうかって!瀬那くんが急がせたんでしょ。急に智哉くんに今日の闇月の動き調べろって」




私を……探してるの?
確かに探してるとは言ってたけどまさかこんなところにまでくるなんて。



それに、私の動きを調べた?


私はパソコンにしっかりとロックをかけてきたから、私のパソコンから情報漏れは絶対にありえない。


なのに、私の動きがバレているということは……情報屋?


帰ったら調べてみよう。




「ていうかさ、本当に闇月と瀬那の好きな人が関わりあるのか?」


「ああ。絶対にある」


「それ本当?その情報がいつのものか教えてくれないと僕たちも動きづらいよ〜〜!」




……確かに。


頑なに瀬那くんは好きな人の情報を一切言ってないから、全く手がかりがないんだよね。



「とりあえず、十色。ここに寝てる奴ら、きっと闇月にやられたやつだろうから証拠隠滅、よろしく」


「わかった」



遥くんに言われた十色くんは、どこかに電話をかけ始めた。


そろそろ帰ったほうがいいかな……。