新月の天使


何言ってんの、コイツ。


"俺の女にしてやる"?まるで私が彼女になりたがってるみたいな言い方。


それに、自分がモテるって思ってるのも気持ち悪い。



「笑わせないで。貴方のものにはならないし、それはモテてるというの?皆、周りに威張りたいから貴方に近づくだけだと思うけど」



私は相手の返事を待たずに飛びかかる。


私の言葉を気にしたのか………隙だらけだ。


ガンッと右手で左頬を殴ると、その場に倒れたソイツ。


その瞬間、風が前から吹いてフードが取れた。




「………!は、は……だから、"新月の天使"、か……」



そこまで言うと、力尽きたのか意識を失った。


最近は……新月の天使って言われてなかったのにな。



数年前。まだ活動を始めたばかりの頃、まだ顔を隠したまま戦うことに慣れていなくて最後の数人に顔を見られることが多かった。


そして、顔を見たやつが私につけたのが、"新月の天使"。


きっと、髪の色とかで決めたんだと思う。


私は天使って感じじゃない。どちらかといえば悪魔に近いから。


最近は顔を隠して戦うことに慣れてきたから新月の天使なんて言われてなかったのに……。



って、待って……。


こいつら2人もと気絶されたら情報聞けないじゃん……!


しまったぁー。なんか苛ついてやっちゃったよ。


今から叩き起こす?いやでも時間がかかるしな……。


まぁいいや。自分で調べてみよう。


とりあえずその部屋を出て、入ってきた部屋に戻ろう。