新月の天使

すぐにキャップを渡そうとしたが、何故か走って逃げてしまった。


走って追いかけたけど、どこにも見当たらず。


やっと会えたのに。という気持ちに飲み込まれそうになったが、"やっと会えた"という事実に気分は鰻登り。


また絶対、会いたい………。


嬉しくて顔を上にあげると、晴れているのに月が出ていない。


どういう事だ?


少し考えて、ある結論に至った。








───────────────────新月。











俺はすぐに倉庫に帰った。


バンッ!と扉を開けて入ってきた俺に、幹部4人が驚く。


でも、そんなの気にしていられない。



「智哉っ、闇月のこと、今すぐ調べろ……!」


「は……?どうしたんだよ、瀬那」


「いいから早く!」




俺が急かすと、すぐにパソコンに向き直った。



「調べても、瀬那も知っているようなことしか出ねぇぞ」


「それでもいいから早くしろ」


「ったく、どうしたんだよ急に………えー、闇月は、新月の夜だけに姿を現す超美少女。喧嘩が強く、ハッキングもできるんだとか。

そして顔を見たものは、その顔のことをただ綺麗としか言えないらしい。

闇月は、薬とかの取引を阻止して警察に引き渡しているらしい。まぁ、やってることは俺らと同じだな」



情報はそれだけ、か……。


笑優は、俺と出会った頃にはもうすでに空手・柔道・合気道の段を持っていて、パソコンも4歳とは思えない動きでキーボードを叩いていた。