新月の天使


全員の名前を呼ぶ時、微妙に間が空いちゃったけど、ちゃんと言えた…。


って、私も自己紹介…したほうがいいかな……?


皆に向き直って、口を開いた。



「えっ……と、夢犀 星那です。私のことも下の名前で呼んでくだ、さい…。よろしくね」


「よろしくね、星那ちゃん」


「よろしくね〜!星那ちゃん」


「……よろしく、星那」


「星那、よろしく」



私が自己紹介を、終えると皆が次々と返してくれた。



「これからよろしくな、星那」



ふっと柔らかい笑みを浮かべて、言った。


その姿に、何故かドキッとして、慌てて視線を逸らした。



「あっ、そういえば、どうして私はここに……?」



私の言葉に一瞬キョトンとした皆だったけどすぐにあぁ、みたいな顔をした。



「それねー。……ね、星那ちゃんってさぁ─────闇月って、知ってる?」




ソファについていた手がピクッと動いた。


まさか、私が闇月と繋がってるって思ってる……?


そう思うだけで、意識が遠のきそう。


でも、きっと確信がないんだと思う。


皆、そんなに警戒してないみたいだし、きっと私が闇月と関わりがあるとわかっていても、私自身が闇月とは思ってない様子。


これなら……行ける。



「み、闇月……?私はちょっとわからないけど……。その人がどうかしたの?」



どのくらい情報を掴んでいるのか知りたい。



「いやぁ〜ね。俺達、その闇月って人を探してるんだよね」