新月の天使

他の4人もそうだというように頷きながら後ろを歩いてるし、どういうこと……?


そのまま奥の方にあった階段を上り、ある部屋に入るように促された。


そっと中に入ると、真ん中にはテーブルが置いてあって、その周りにソファがある感じ。


少し離れたところにテレビやゲームなんかもあって。


なんというか……


「遊び場みたい……」


「ははっ。素直だねぇ。確かにゲームとかあって遊び場っぽいけどさ〜」



弾けたように、水口 遥が声を上げて笑った。


しまった……思ったことがつい出ちゃった。




「ほらほら〜座って?」




きゅるんっと効果音がつきそうな笑顔を浮かべた原地 和真が私の背中を押してソファに座らせる。


それに続いて、他の人たちもソファに座る。


すぐに座ったから、そこが定位置なのかな……?



「それじゃあ、まず自己紹介かな?俺は水口 遥。青藍の副総長でーす」


い、いきなり自己紹介……。私をここに連れてきた理由は後回しってことか……。


いつも、心の中ではフルネームの呼び捨てだったけど、実際はそうはいかないよね。


てことは……



「水口くん……?」


「あはは!普通に下の名前で呼んでよ〜。これから、長い付き合いになるんだから、さ」



ひっ……。な、長い付き合いって……。どういう意味なの……。


しかも、名前呼びか……。ちょっと慣れないなぁ。


下の名前で呼ぶなんて、柚葉ちゃん以外初めて……ではないけど、緊張する。