「えっ……と、は、はい」
中に入ると、人が結構いた。
「総長……!お疲れ様ですっ!!」
1人が挨拶すると、周りも次々と挨拶をする。
「遥さんお疲れ様です!」や、「十色さん今日もかっけ〜」、「智哉さん、この間はありがとうございましたっ」、「和真さん、お菓子どうですか!」などなど。
たくさん声をかけられている5人も、一人一人にちゃんと返事してる。
結構、人数いるのに………。
すごい……と感心していると。
「瀬那さん、その女誰っすか?」
ビクッと肩が跳ね上がった。
正直、地味だからバレないと思ったのに……!
まぁでも……そうだよね。ここ、男の人しかいないし。
地味でも、女がいたらバレるよね……はは。
「あ〜、こいつね。俺らの大事なやつだから──── 傷つけたら容赦しねぇぞ」
周りを凄みながら、低く威圧的な声でその言葉を放った浮島 瀬那に、周りも何かを感じたのか、
「「「「っ、は、はい!!!」」」」
と返事をした。
ま、まって……大事な、やつ……って、何……!?
「おい、行くぞ」
グイッと腕を引っ張られる。
まるで、さっきの発言がなかったような切り替えの早さ。
こういうところを見ると、やっぱりNo.1暴走族の総長なんだ、と思わされる。
……けど!今はそこじゃなくて、さっきの発言だよ!
な、何!?大事な……奴って。


