「俺、茜音とパフェ食べに行きたいんだよね」
「私も行きたい!」
甘いものは好きだけど、パフェはクリームが乗りすぎていて正直重たい。
それでも友基の思いに応えたくて、無理をした。
胃薬を飲んで準備をして食べたけど、家に帰ってから毎回吐いていたし、デートに行く前に蕁麻疹が出たり、強く辛くなる明らかな拒否反応。
心を許していたはずなのに、日に日に会うのが辛くなって、それでも〝偽りの藤波 茜音〟を作り出し、嫌われないように可愛い彼女で居られるように必死になった。
無理をして合わせたって、ボロが出てくるのは見えていたのに。



