「そっか。実はね、あの時マネージャーに呼ばれて喋ってたのも中途半端で別れちゃったでしょ?連絡先聞きそびれちゃったなって、ずっと後悔してて」
「え、私も思ってました。烏滸(おこ)がましいですけど…」
「そんなこと思わないでよ。あれから連絡取れなかったの、結構寂しかったんだから」
大将から聞いていた、舞台を見に行った次の日にお店に来た以外にも、私が久遠に来ているかもしれないと何度かお店に来ていたらしい。
だから私が久遠に来ていたかを聞いたんだ。
「茜音ちゃんに確実に会えるのって、久遠しかないじゃん?」
「私もどこかで偶然に会えないかなって、商店街歩いてみたりしてました」
「そっか。茜音ちゃん、俺に会いたかったんだ?」



