心が解けていく




興味の違いで、こんなにも接する時の感情が変わるなんて。



お猪口に残っていた日本酒も味がしないし、酔いそうな気配もない。

少しは酔って気を紛らわせたいのに。



もう一口、もう一口とスピードを上げて飲むと、木の扉がガラッとうるさく開いた。




「大将!茜音ちゃんまだいる!?…あ、茜音ちゃん」


「…長谷さん。お久しぶり、ですね」



妙に堅く出迎えると、笑顔も堅くなった。

絶対ちゃんと笑えていない。




「うん、久しぶりだね。隣、座って良い?」




初めて来た時と同じ、右隣の席を指さす長谷 律に頷いて、椅子を引こうと立ち上がった。



「っ、危ない!」