大将。私、心臓がもたないかもしれません。
私が一方的に気持ちを膨らませるのは別として、あのトップアイドルの長谷 律が私のどこを好きになる?
きっと、よく聞く吊り橋効果というやつだ。
二人が同じ場所で同じようにドキドキする場面に遭遇すると、共鳴して好きと勘違いする、あれ。
頭の中で整理しても整理し切れない、ぐるぐると回り続ける思考に、大将も〝いらんこと言ったかもしれん〟と頭を抱えていた。
「茜音ちゃんも律も、お互いの気持ちに鈍いからな。俺が言わんかったら、どうなってる?」
「恐れ入ります…」
「とりあえず、俺はちゃんと伝えたで?どうしていきたいかは、茜音ちゃんが決めること」



