「今話しても、良いですか?」
「じゃあ、お邪魔しても良い?」
狭い玄関に二人立って、喋っていた。
急いで先に上がり、部屋が散らかっていないことを確認して、律くんをリビングに入れた。
「お茶淹れますね」
今日はお酒じゃなくて温かいお茶を淹れて、律くんの前に出す。
「粗茶ですが…」
「ありがとう」
今から堅苦しい話をするからか、いつもは言わないような言葉も出る。
律くんにクスッと笑われながら一口啜ると、緊張して閉じかけていた喉が開いた。
「話したくないなら、無理に言わなくて良いからね。ただ、ちょっと…。あの子の度が過ぎたから、俺も熱くなっただけで」
「ううん。話したいです。聞いてほしい」



