「友達なのは分かってる。向こうに気がいってないのも分かってる。でもね、メールしてたことを隠したいのかなって思っちゃったんだ」
「ううん。…久しぶりに会いたいって言われたんですけど、いろいろ思い出したくないことがあって。それに律くんともお付き合いしてたから、断りました」
「でも向こうから会いに来たんだね」
話せば分かってもらえたのに。
忙しそうだから、こんなことで手を煩わせたくないから。
そういうズレた気遣いが、自分の首を絞めることになるのに。
「何でも言い合おうっていうわけじゃないんだ。秘密にしたいこともあると思う。ただ、怖いって思ったり、悩んでることがあるなら、言ってほしい」
「…はい」
昔からの癖とか友基とのこととか。
できれば言いたくないし、言わなくても上手くやっていけると過信していた。
自分とも律くんとも向き合わないといけないってことだな。
逃げてちゃ、ダメだよね。



