当然女優さんはドラマ、CM、映画、全ての出演を取り消され、女優としての格は駄々下がり。
律くんは疑いが晴れて、無事に芸能界に復帰だ。
「社長にお礼言わなきゃな」
「スポンサーなんですよね?謝罪まわりしてた」
「うん、そうだよ」
「じゃあこんなことしてる場合じゃないです!今すぐ事務所に戻って、マネージャーさんと菓子折り持って挨拶に行ってください!」
半年かかってでも、律くんの無実の証明を探してくれた人は、その人しか居なかった。
無実だと分かっていないと探そうなんてしないし、ピンチの時に信じてくれるのは、これからも確実に良いお付き合いができる、貴重な会社に違いない。
まだベットの上で重たい瞼を上げきれていない、眠そうな律くんを引っ張って立たせて、少し乱れた服を整えて洗面所も貸して、足早に玄関に送り出す。



