別の部屋で寝ようとしている茜音ちゃんを引き止めて、俺の胸におさまるように抱きしめて眠りについた。
茜音ちゃんと居ると、安心して自分を出せる。
好きだという気持ちが、言葉でも体でも躊躇いなく表現できる。
ただ、茜音ちゃんは俺のことを好きで居てくれるのだろうか。
茜音ちゃんを好きだと、しっかり伝わっているだろうか。
「好き、です…」
眠りが浅くなってきた頃に、夢と現実の狭間でそんなことを考えていると、茜音ちゃんの声が遠くで聞こえた。
考えていた矢先の〝好き〟は心臓に悪い。
鼓動がうっかり早くなってしまいそうなのを誤魔化すように、唸って茜音ちゃんに背中を向けた。
深呼吸、深呼吸…。



