誰も助けてくれる人は居ないのに、助けを求めてるなんてバカみたい。
直前で律くんは止まったみたいで、すぐに離れると私を引っ張って起こしてくれた。
本当に怖かった。
律くんだと分かっていたのに、圧がすごくて体が硬直して。
「ごめんなさい…」
思わず出た言葉に、律くんが動揺しているのが分かった。
「俺こそごめん。怖がらせるつもりじゃなかったんだ。ただこんな可愛い姿、他の人には見せたくないなって思った、だけで…」
途端にモゴモゴと言い出し、お酒を口に含んだ。
私も一口飲んだ。
これから言いたいことを、お酒のせいにしたくて。



