心が解けていく





手を掴んだら、恋人繋ぎみたいに絡ませてきて、律くんの全体重をかけられたように、体が後ろに倒れていったのだ。






「…り、つくん?」





何も言わない。


ただ私を無表情で見つめているだけ。





「律くんも酔っちゃいました?外の風に当たって、酔い覚ましましょう」


「…良い。俺は酔ってないから」





酔ってないらしい。


じゃあ、今の状況は何でしょうか。




律くんが私に覆い被さって、これから何が起こるか予想は一つしかない。



もう今なら一人で立って、窓を開けられるくらい正気に戻った。




これから起こるかもしれないことを、酔った状態で記憶したくないし。






「はぁ……」


「ごめんなさい。お酒、やっぱり嫌でしたか?」


「そうじゃなくて」