「窓開けまーす」
律くんから物理的に距離を取ったら、熱も冷えるかな。
そう思って外の風に当たろうとしたけど、足に力が入らなくて、ヘロヘロとその場に崩れ落ちた。
日本酒を飲みすぎて、律くんに家まで送ってもらった時も、そう。
〝へへっ〟と笑い出すと、完全に酔っ払っているサインらしい。
「立てない…」
「ちょっと、大丈夫?前と一緒じゃん」
「覚えてたんですねぇ」
「ちょっと語尾が伸びる喋り方も同じ」
目の前に律くんの手が差し出されて、〝ありがとございまぁす〟と、また呑気な声を出して律くんの手に自分の手を重ねた。
そのまま引っ張って立たせてくれるのかと思いきや、一瞬にして私の体がフローリングに押し付けられた。
…どういうこと?



