心が解けていく






「あ、じゃあお酒取ってくるんで、座っててください」


「うん、ありがと」





何とか手を離せた。


一歩退くと握っていた手は解けたけど、パッと離れるんじゃなくて、名残惜しいように、最後に人差し指だけ絡まってゆっくり離れた。




冷蔵庫に行くだけなのに、離れ難くなるじゃん。






「律くんはビールが良いですか?チューハイが良いですか?」


「チューハイが良い」


「はーい」





私も今日は、チューハイの気分。


買いたてで、お酒ならたくさんある。




とりあえず二本ずつ机に並べて、そのうちの一本のプルタブを勢い良く開けた。



プシュッと爽快な音を鳴らすと、缶を寄せ合いグビっと一口喉に通す。


お酒は弱い私。



アルコール度が低くても、一気に飲むと喉が焼けてしまうし、すぐに全身にまわる。


反対に律くんは、ジュース感覚で飲んでいるように見える。