拗ねた大将を軽くあしらったけど、信頼してるのは本当だから。 俺のことを全部知ってくれているし、口は堅い。 「これ食べたら、家に帰り。律も動かな」 〝頑張りすぎんように頑張りや〟 大将らしい励ましをもらってポトフを一口食べると、全身の末端にまで大将の温かみが沁みた。